今回、支援先はラマさんの村よりもっと被害の大きく大変なところ、しかも支援が届いていない地域を優先したいというラマさんの意見で、シンドパルチョーク郡ダプス村に決定。
イチョウ区ダプス村は現在土砂崩れが危険なので、近くの広場に43世帯の村人全員が避難中。もともと家がないところなので、ビニールシート、テント暮らしをしているらしい。らしい、というのは避難場所まで道がないため行けないから。
それで避難場所から約束の場所まで片道3時間も歩いて支援物資を取りにきてもらいました。
30人ほどの人たちが待っていてくれました!! みんなの気持ちがこの1枚1枚になって、ここまで来ました!
トタンは12フィートの大きいサイズを360枚支援できました。村人全員に雨期がしのげるだけ十分あります。
1枚1枚がみなさんの暖かい募金の姿です。トタンは雨期の後も家再建に十分使っていただけます。
これからトタンを避難場所に往復6時間もかけ、何往復もして、運んでもらわなければなりません。重労働です。
現地まで運んであげられたら、どんなに楽なことでしょう。でも不可能なのです。
支援物資の仕分けが終わり、ダプス村のリーダーから感謝のことばをいただきました。
この支援物資の後ろにはみなさんを心から応援している日本の支援者がいることを伝えました。
喜んでもらえたのは嬉しいですが、まだまだこの先の困難な生活が続いていくだろうことを考えると複雑な気持ちです。
家を失ったばかりか、今後もももとの村には地盤が悪いので戻れないそうです。
とにかくがんばってほしい!みんなの顔を見ていると何度も涙が出そうで必死にこらえました。
3枚ぐらいを丸めてひもでくくったり、金属をクリップのように使ったり、上手にまとめています。
受け取りに来られた方は若者は少なくほとんど男性です。
トタンは予想以上に重いので人力運搬は大変です。
でも山岳地帯で生活するとはそういうことなのです。
せめて雨が降らないようにと祈るばかりです。